「それはあなたという祈り」

くまのひでのぶ展『それはあなたという祈り』
2022年3月30日(水)〜4月17日(日)
平日11:30〜19:30 土日祝日11:00〜19:30
月曜休
※営業時間は短縮変更になる可能性がございます。適時判断しWEBやSNSなどでお知らせいたします。

【作家在廊予定】
・4月16日(土) 14:00-18:00
・4月17日(日) 15:00-19:30
※都合により在廊日時は変更になる場合がございます。詳細は当日のTwitterなどご確認ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止策に伴い、営業時間等に変更が生じる場合は適時WEBやSNSでお知らせいたします。

くまのは、暮らしの中にただ共にある絵を目指す。励ましてくれる友人や抱きしめてくれる家族のような、そこにある小石のような、そっと見守り、悲しみを共にする存在だ。くまのは重ねた色から形を探して描く。見えてくるのは彼の大切なものの姿だ。かつて小さな動物園で出会った象は、 彼を見て鼻を振り挨拶してくれた。嬉しかったが、いつまでも鼻を振り続ける姿は寂しげで切なく感じた。力強く優しげな象も寂しさや情けなさを抱えている。彼の絵に頻繁に現れる象は、作家自身で、絵を見る人で、その人が憧れる人や少し恐れている人だ。羽ばたく鳥も、遠く走る汽車や大海原を進む船も、みんな少しずつ悲しみや寂しさをたたえ、それでもどこかに進んでいる。いつかきっと光に届くまで。絵それぞれは、せかいに開けた窓で、そこにはただあなたがいて、だからせかいがある。くまのはそういう気持ちで絵を描き続けていく。

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