沖縄のホテル「ホルトノキ ホテル&トロピカルガーデン」様とヨロコビtoギャラリーがコラボし実現した「アーティストインレジデンス」も今回で3回目になりました。1⽉から3⽉までの間で約2ヶ⽉間、1名の作家にホテルで滞在制作いただき、その後1年間ホテルのレストランにて作品を展⽰いただく企画です。
前回に続き、今回は作家を受け⼊れてくださったホテル「ホルトノキ」オーナーの滝本孝⼀様のインタビューを紹介します。
-アーティストインレジデンスの企画が実現した経緯を教えてください。
ホルトノキは、私と妻が東京の仕事を退職し、第⼆の⼈生を過ごすためにつくったホテル、レストラン、ガーデン、農園による多目的施設です。私が勤務していた外資系ブランドコンサルティング会社は、早くからアーティストの支援活動に熱心で、私自身も障害者支援組織や学術研究組織へのプロボノ活動の企画や実施に関わってきました。このプログラムの背景にはその経験がありました。
もう一つのきっかけは、若い頃に大乗寺(兵庫県香美町)で見た円山応挙の荘重な襖絵の記憶です。京都から遠く離れた山陰のひなびた寺に 「なぜあの応挙の絵が。」 と驚くとともに、江戸時代から日本の作家が志のあるパトロンに支援されていたことに感銘を受けました。沖縄での事業を始めた今、若手作家をホルトノキに招き、南国沖縄の風土に触れてもらう機会をつくることは創作へのよい刺激となるかもしれないと考えました。
この企画を実現するにあたり、前職で一緒に仕事をしたことのあるヨロコビtoギャラリーの柏本さんが思い浮かびました。西荻窪でギャラリーを運営している彼が適任だと思い、協力を依頼したところ共感いただき、実現にこぎ着けました。今では新年が明けると、「今回の作家さんはどんな方だろう。」と楽しみな年中行事を待つような気分です。
-植田さんの印象と滞在中の様子をお聞かせください。
第1回は岐阜在住の女性作家、第2回は東京在住の男性作家、そして今回は奈良在住の女性作家を受け入れました。植田さんは活動的な方で、軽自動車を借りて沖縄本島を巡られていました。ホルトノキの宿泊客の皆さまとも積極的に交流され、一緒にお酒を飲んだりお話しされたりする機会もありました。看板犬ジュネの散歩を手伝っていただくことで、近隣の方とも自然に仲良くなられていたようです。沖縄で暮らすという体験を通じて、この地の風土が作家の作品にどう表現されるかを期待していますが、制作についてはそっと見守るだけで一切口出しはしていません。
-植田さんの作品をご覧いただいた感想は?
特に伊江島の作品が素晴らしいと思いました。ヒカゲヘゴやガジュマルなど、沖縄ならではの植物や風景が作品に取り入れられている点が印象的です。アーティストインレジデンスの醍醐味は、普段見られないものを見て、それを表現することにあると思います。私も沖縄に移住した身なので、モチーフに共感する部分が多いです。インターネットによって世界中の情報に簡単にアクセスできる時代になりましたが、五感を刺激する現地での身体的な経験は若い作家さんにとってかけがいのない記憶になると信じています。
-アーティストインレジデンスを経て植田さんに期待することは?
植田さんは才能のある方なので、今後の活躍が楽しみです。人生と同様に作風も変わっていくものとすると、今回の沖縄での経験が植田さんの作風にどのように影響するのか興味深いです。良い変化があることを期待しています。
-ヨロコビtoは人々の日常にとってアートがもっと身近な存在になれば、という思いで活動しています。⽇本で作家が活躍していくことについて、何か思うことはありますか?
生きるため、作家を続けるためにはどうしてもお金が必要です。まずはアートを手にする機会が増えることが大切ですが、アートが高額で手に入りにくい現状もあります。少し無理をすれば買える価格帯で多くの人がアートを購入する風土ができると良いと思いますし、徐々にそうなっていけばいいと思います。
ヨロコビtoギャラリー × ホルトノキ@沖縄「アーティストインレジデンス」2024年度レポートVol.2
沖縄のホテル「ホルトノキ ホテル&トロピカルガーデン」様とヨロコビtoギャラリーがコラボし実現した「アーティストインレジデンス」も3回⽬になりました。1⽉から3⽉までの間で約2ヶ⽉間、1名の作家にホテルで滞在制作いただき、その後1年間ホテルのレストランにて作品を展⽰いただく企画です。滞在制作いただいた作家の植⽥陽貴さんと、作家を受け⼊れてくださったホテル「ホルトノキ」オーナーの滝本孝⼀さんにお話を伺いました。 前回に続き、今回は植⽥さんに滞在中の作品についてお聞きした内容をご紹介いたします。
―滞在中に制作された作品について教えてください。
これは伊江島という美ら海側から⾒える島を描いたドローイングです。(画像❶)。 初めて見た時からすごい形の島だな、とずっと気になっていて、しつこく描きました。実際に伊江島の内部にも⾏きました。⾃転⾞を借りて島を回り、⾒えている三⾓の⼭のてっぺんにも登りました。引きで⾒ると三⾓の輪郭でしかないけど、実際に⾏ったら意外と広いし⼈も住んでいる。⼭が思ったより緑で、⽯の⼭だけど草もいっぱい⽣えている。実際に⾏ってみて引きで⾒た時の印象も変わりました。
帰り際にフェリー乗り場の側の博物館に⼊って、そこで知った戦時中の歴史も印象的でした。この場所がそこまで占領されていたところなんだというので衝撃を受けました。普段も取材をしながら描いていますが、「知らないものは私は描けない」という思いです。知らないんだったら知らないものとして描きたいと思っています。
沖縄の海は遠浅で、途端に深くなる。それで⼿前と奥で2⾊に別れているんですよね。それを初めに聞いた時から印象的で、描きたいな、と思っていました。境⽬があるのが⾯⽩いな、と。
(画像❷)この作品はヒカゲヘゴを描いた作品です。 ⾊やフォルムをいまいち⾃分の絵に引っ張ってこられなくて何枚もドローイングを描きました。てっぺんにめっちゃ枝が出るんですが、その形を追おうとすると絵としてくどくなる。⾃分の絵にどう落とし込むか悩みました。沖縄の草は⻩⾊いので、⾃分の中で嘘がないように描くとなるとやっぱり⻩⾊くする⽅が嘘がないけど、絵にならない…。普段は寒⾊系の⾊を使うことが多いので。
⼀回本物を知っているかどうかは⼤きいと思うので、葉っぱがどうなっているかをドリームセンターという熱帯植物園でちゃんと⾒てきて、現場でスケッチもしてきました(画像❸)。沖縄は冬でも眩しくて、でも⻘空というよりは⽩く眩しい感じがあるので、そういう光も表現しようとしています。
(画像❹)これはカヤックを描いた作品です。
カヤックに乗っている時点で「これを描こう」と決めていました。カヤックは元々好きなんです。⽔辺は「境界線」だと思っていて、沈んだら死んじゃう。そこに⼀⼈浮きながら境界にアクセスすることができる⼿段なので、船って存在として好きだな、と。カヤックのシリーズは「あわいに船」というタイトルをつけていて、「あわい」は「間(あいだ)」という意味です。普段から境界の「こっち側」と「あっち側」を意識して描いていて、その間を⾏き来できるものとして船のモチーフを使っていますね。沖縄ではマングローブの川で乗ったんですが、乗っている間に⼲潮になっていって、それだけ⽔位が変わるのが初めてでした。終わりには地⾯が⾒えるんじゃないかくらいの浅さで。それも⾯⽩かったです。画⾯に斜めのストロークを⼊れることで⽔が浅い感じと、川の流れを表現しました。
―作品の中に登場する⼈物について教えてください。
作中に人物を描く意図としては、技術的な⾯では⼈物がいるとそこが視点となり鑑賞者が画⾯に⼊りやすいように、というのはあります。それ以外だと⼈は「⼈の形の何か」だと思って描いていて。気配を感じさせるための装置というか。⾃分が取材に⾏けるところは⼈間がいけるところでしかなくて、そこに住んでいる⼈や亡くなった⼈がいて歴史がある場所だと思うんですよ。だから画⾯にも何かしらの気配が出てきた⽅が良いかなと思うんです。描いているのは「誰」というよりは「誰か」。もしくは⼈間かどうかわからない霊的なもの、⾃分側ではないもの、他者、⽣きていない⼈、というイメージです。⼈物の⽬は最後に描くかどうかを決めているんですけど、⽬があった⽅が怖い絵ってあるじゃないですか。あまり明確に描き分けている訳じゃないですけど、不気味な絵ほど⽬があります。こっちを見ている⼈の⽅が話が通じない感じがしませんか?
―技法や画材について教えてください。
画材は油絵の具を使っていて、キャンバスサイズの作品になると筆として使っているのは刷⽑がほとんどです。ドローイングもストロークを出すところは刷⽑を使っています。刷⽑で描いてから抜いている部分もあります。この辺(画像❺)の光の表現も先に緑で潰してから絵の具とテレピン(無⾊透明で揮発性の溶き油)をタプタプにした筆で抜きながら描いています。絵の具を重ねずに描いている理由は「飽きるから」が⼀番⼤きくて。(笑) 油絵の具は薄く伸ばしても顔料が定着するので、それが好きなのもあります。伸びた感じの⾊が好きなんです。インディゴとかは伸ばすと⻘⾊が出てくるのも好き。あと筆致が出ているのも好きです。気持ち良いので。
―ホルトノキでの制作の成果を教えてください。今後の制作へ影響はありますか?
これまでも⾊々なところで滞在制作をしましたが、沖縄は修学旅⾏以来です。沖縄の⾊は描くのが難しかったですね。でも苦労するのは楽しいんです。⼿グセじゃなくなると⾔うか。「こうやったら絵になる」と決めつけてしまいそうなところを毎回疑う。描けないものを描こうとするのはしんどいけど⾯⽩いです。ホルトノキでの経験が今すぐ作品に大きく影響するかはわからないですが、今後の制作活動の出汁にはなってくると思います。⼀回⾏った場所ってまた⾏けるような気がするんですよ。縁ができる。今回は滞在期間が⻑かったので特にその縁が強い気がして。「また来る気がするなぁ」と思っています。「親しい場所」が増えていくのは嬉しいです。
次回は、ホテル「ホルトノキ」オーナーの滝本孝一さんのインタビューをご紹介します。Vol.3もお楽しみに!
植田陽貴 Haruki Ueda
画家。
1987年生まれ。奈良県出身在住。
女子美術大学短期大学部専攻科修了。
「”境界”とそれを越えようとすること」を主題に絵画制作を続けている。
近年は自身がその場所に立った時の、風の強さや光の眩しさといった肌感覚を絵画表現に落とし込むことを試みている。
主な受賞歴にFACE2023 損保ジャパン日本興亜美術賞 優秀賞(2023)、 女子美 制作・研究奨励賞(2023)など。
https://www.yorocobito.com/?mode=grp&gid=2894192
ヨロコビtoギャラリー × ホルトノキ@沖縄「アーティストインレジデンス」2024年度レポートVol.1
沖縄のホテル「ホルトノキ ホテル&トロピカルガーデン」様とヨロコビtoギャラリーがコラボし実現した「アーティストインレジデンス」も今回で3回目になりました。1⽉から3⽉までの間で約2ヶ⽉間、1名の作家にホテルで滞在制作いただき、その後1年間ホテルのレストランにて作品を展⽰いただく企画です。
今回滞在制作いただいた作家の植⽥陽貴さんと、作家を受け⼊れてくださったホテル「ホルトノキ」オーナーの滝本孝⼀さんにお話を伺いました。第⼀弾として、今回は植⽥さんのインタビューをご紹介いたします。
滞在期間の前半は⾞を借りて沖縄をあちこち⾒て回りました。ホテルで飼われている⽝のジュネの散歩を頼まれることもあり、ジュネの進むがままに歩いていました。海が⾒える道の時もあるし、お友達の⽝がいるところまで⾏く時もあるし。美ら海までも歩いて⾏きました。あとはおおむね沖縄そばを⾷べていました。(笑)沖縄そばは⾃分でも調べたり、ホルトノキの滝本さんと奥さんの紀⼦さんに聞いたり、出会った⼈におすすめを聞いたりもしました。ホテルのお客さんとコミュニケーションを取る機会もありましたね。滝本さんの知⼈の⽅々が泊まりにいらしていた時に紹介していただいて、絵を描いている話をしたり沖縄そばを教えてもらったりしました。滝本さんと奥さんの紀⼦さんはフランクなんですが、絶妙な距離をとってくれる。めちゃくちゃ⼲渉はしてこないけど話しかけたら答えてくれる。優しいですね。押し付けがましくない優しさや居⼼地の良さがあります。
↑植⽥さん作「沖縄そばリサーチ」
―ホルトノキでの制作はいかがでしたか。制作する⽇の1⽇の流れは?
制作については、ドローイングだけは毎⽇描きながら暮らしていて、3⽉に⼊ってからペインティングに取り掛かりました。ペインティングを制作する⽇は朝9時か10時に起きて、天気予報を⾒て、お湯を沸かして飲んで、晴れていたら30分くらい歩いて具志堅ビーチまで⾏っていました。そこのコンビニでコーヒーとサンドイッチを買って、ビーチで朝ご飯を買ってぼんやりしてから帰ってくる、と⾔うのをルーティーンにしていました。帰ってからゆっくりして、ドローイングを描いたり本を読んだり。結果、ペインティングの制作は夜からになることが多いです。時間を決めて、と⾔うのではなく⽣活の延⻑で描いている感じですね。⾃然体でやっていました。
▶︎Vol.2 (滞在中の作品編)に続く
次回は滞在中に制作された作品についてのインタビューをご紹介します。植⽥さんの制作にかける思いから、画材や技法などについても詳しくお聞きできました。お楽しみに!
植田陽貴 Haruki Ueda
画家。
1987年生まれ。奈良県出身在住。
女子美術大学短期大学部専攻科修了。
「”境界”とそれを越えようとすること」を主題に絵画制作を続けている。
近年は自身がその場所に立った時の、風の強さや光の眩しさといった肌感覚を絵画表現に落とし込むことを試みている。
主な受賞歴にFACE2023 損保ジャパン日本興亜美術賞 優秀賞(2023)、 女子美 制作・研究奨励賞(2023)など。
https://www.yorocobito.com/?mode=grp&gid=2894192
「第1回 ヨロコビto ライフアートアワード受賞者展」
ヨロコビtoカフェ 『第1回ヨロコビto ライフアートアワード受賞者展』
2024年7月31日(水)〜8月25日(日)
※8/12(月祝)〜8/16(金)は夏期休廊
平日11:30〜19:30 土日祝日11:00〜19:30
月曜休 ※祝日の月曜日も休廊します。
【出展作家】
OJIYU(準大賞)
ちなみ(準大賞)
秋元はづき(入賞)
池田はるか(入賞)
原口祥絵(入賞)
ヨロコビtoギャラリー初の公募展企画である第1回ヨロコビto“ライフアートアワード”の
準大賞・入賞作家5名による展示です。「現在の日常」そして「これからの日常」と共にある
アートを表現する作家たちの作品をぜひご覧ください。
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【作家在廊予定】
※都合により在廊日時は変更になる場合がございます。
●OJIYU
・8月10日(土) 13:00-19:30
・8月25日(日) 13:00-19:30
●ちなみ
・7月31日(水) 15:00-18:00
●秋元はづき
・8月25日(日) 12:00-16:00
●池田はるか
・8月3日(土) 12:00-16:00
・8月25日(日) 13:00-18:00
●原口祥絵
・8月17日(土) 14:00-17:00
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「POP’n CORNer」
ヨロコビtoカフェ
川村ナヲコ展『POP’n CORNer』
2024年9月3日(火)〜9月22日(日)
平日11:30〜19:30 土日祝日11:00〜19:30
※9月9日(月)・16(月)・17(火)は店舗休業日
【作家在廊予定】
※都合により在廊日時は変更になる場合がございます。
9月7日(土)14:00ー17:00
9月8日(日)13:00ー16:00
9月14日(土)14:00ー17:00
9月15日(日)13:00ー16:00
9月21日(土)14:00ー17:00
9月22日(日)13:00ー16:00
映画館のロビー、ドライブインシアターにレンタル店。今もある場所、懐かしの場所で映画を心待ちにして集ういろいろな者たちを描きました。デジタルとアナログ、仕事用と書き下ろしを展示します。(川村ナヲコ)
投稿日:
「slow drip」
ヨロコビtoカフェ
マルシマコト展『slow drip』
2024年10月22日(火)〜11月10日(日)
平日11:30〜19:30 土日祝日11:00〜19:30
※10/28(月)・10/29(火)・11/4(月)は店舗休業日
自分や誰かと、食べるもの、時間、場所を共有するお茶のひとときをみつめます。(マルシマコト)
マルシマコト @marushimakoto
それぞれの視点や時間を大事に、ひとやものごとのつながり、隔てのないフリーな作品をつくる。
投稿日:
「窓辺の白昼夢」
嶽まいこ展『窓辺の白昼夢』
2024年8月28日(水)〜9月15日(日)
平日11:30〜19:30 土日祝日11:00〜19:30
月曜休
【作家在廊予定】
※都合により在廊日時は変更になる場合がございます。
・8月28日(水) 12:00-15:00、16:00-19:00
・9月14日(土) 12:00-19:00
・9月15日(日) 12:00-19:00
嶽まいこが色鉛筆や水彩絵具の瑞々しい色彩で描く風景は、幻想的でありながらも確かな存在感とともに鑑賞者の記憶を刺激する。作品のフレームの窓を覗くと、そこには現実と非現実のあいだ、どこか遠く懐かしい景色が広がる。風景の中にひっそりと佇む少年を静かな光が包み込む。少年の視線を辿れば、鑑賞者はすでに彼女が描く物語の中にいる。
作家プロフィール投稿日:
「DECORA」
波田佳子展『DECORA』
2024年9月18日(水)〜10月6日(日)
平日11:30〜19:30 土日祝日11:00〜19:30
月曜休
※祝日の月曜日も休廊します
波田佳子の絵にルールはない。紙の上で起こる偶然に驚き、子供が初めて粘土に触れた時の喜びに似た感動をもって描く。彼女の手を伝わり現れる「ちょっとおかしな生き物たち」は子供の落書きの延長線のようであり、音楽的で、日常を素敵なものに変える錬金術のようである。本展のタイトル「DECORA」はdecorationの造語だ。部屋を飾る・心を飾る・日常を飾る。「飾る」にあふれた陽のあたるリビングのような空間で、童心にかえり、心と脳を解放してほしい、と作家は願う。
作家プロフィール投稿日:
「FOR YOU」
黒田愛里展『FOR YOU』
2024年10月9日(水)〜10月27日(日)
平日11:30〜19:30 土日祝日11:00〜19:30
月曜休
※祝日の月曜日も休廊します。
「プレゼントを贈ることが好きです。何にしようか選ぶところからはじまり、お気に入りのラッピングペーパーやリボンで包む作業も楽しくて、プレゼントを忘れないように玄関に置いて、渡す日まではとてもドキドキします。」 展示空間そのものが「あなたへ」 の贈り物となり、日常に彩りを添えることができれば、と彼女は願う。本展では新作原画やジークレープリントに加え、初のオリジナルデザインのラグマットやフラワーベースも出品する。プレゼントのリボンをほどくように扉を開ければ、色彩は鮮やかに溢れ出し高揚感と喜びが鑑賞者へ届く。
作家プロフィール投稿日:
「日々」
第1回ヨロコビtoライフアートアワード大賞受賞
河嶋菜々展『日々』
2024年7月31日(水)〜8月25日(日)
※8/12(月祝)〜8/16(金)は夏期休廊
平日11:30〜19:30 土日祝日11:00〜19:30
月曜休 ※祝日の月曜日も休廊します。
【作家在廊予定】
※都合により在廊日時は変更になる場合がございます。
・7月31日(水) 12:00-19:00
・8月 1日(木) 14:00-16:00
・8月23日(金) 17:00-19:00
・8月24日(土) 12:00-19:00
・8月25日(日) 12:00-19:00
生き物のようなチューリップ、蝶のような二連星、宇宙のような庭。昔の人が星のつながりを身近なものや神さまに例えたように、河嶋菜々は、日々、目に映るものから様々なイメージを感じることがある。目の前にあるのになんだか別のものに思える感覚を楽しんで絵を見ていただければ、と彼女は話す。卓上の静物が落とす影は連なって新しい形を成す。植物や二連星の色彩は響き合い、軽やかなリズムをみせる。ざらりとした質感の岩絵具の粒子の中に、作者の日々の喜びがささやかに光る。
作家プロフィール投稿日: