「ぼくらを物語りはじめる風景」


くまのひでのぶ展『ぼくらを物語りはじめる風景』
2025年6月25日(水)〜7月13日(日)
平日11:30〜19:30 土日祝日11:00〜19:30
月曜休

くまのひでのぶは「暮らしに寄り添う絵画を作ること」を目指す。東京から飛騨高山に越し5年を経て「暮らし」への想いに変化を感じている。今、彼の想いの源は、目の前にただある、何も言わず当然のように過ぎゆく風景だ。雪深い冬を抜け一斉に芽吹く色。残雪を被った高い山々、そこに映る夕日。冷たい湧水の気持ちよさ、懸命に咲く草花。「人の営みの美しさと切実さだけでなく、人以外の営みのなかに共にあることの大らかさが、ぼくらがぼくらである理由で、そこにいる風景がそのままぼくらの物語りになっていく」。彩度鮮やかな色の層をひっかいて描く彼の表現には、新たに鈍色や淡色の色彩が加わり、本展では筆描きで細やかな風景が加えられた作品にも出会うことができる。

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